衝撃!インドのパイプカットの歴史

インドでは、1950年代初頭より人口抑制政策が開始されました。

60年代半ばには、家族計画の数値目標と奨励制度が導入され、国家規模の「生殖の管理」に着手しました。

ドキュメンタリー作品『もうひとつの戦争』では、インドの人口抑制の様子を伺い知ることができます。

そこには、パイプカットと人口抑制の驚くべき数字と歴史が記されていました。


インド政府は、1977年までに650万人もの男性にパイプカット手術を行わせたのです!

凄すぎる!

当然の結果というべきなのか、当時の首相は選挙で大敗しました。
そして、人口政策のターゲットは女性に移りました。

ビデオの中で、ある開業医こう語っています。

現在では、腹腔鏡を用いた方法で、不妊手術が1人あたり45秒でできるようになった。
1日200件だってできる。私自身、これまでに31万回もの不妊手術を行ってきた。

不妊手術を行いにやってきた女性たちは手術室の端で列をなし、手術の順番を待ちます。
部分麻酔で、それすら十分に効いていないのだろう、悲鳴をあげる女性も。

不妊手術後は床にごろごろと並べられて休息し、約1時間ほどで家に帰れる、のだそうです。

死亡例もあるという不妊手術ですが、この不妊手術と引き換えに食料が配給されたり、土地や井戸を得られることもあるため、むしろ積極的に妻を送り出す夫も少なくないようです。

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